2014年10月01日

佐賀恵比須神社御由緒

1.御鎮座の由来
佐賀恵比須神社は明治37年1月、佐賀の有志が兵庫県西宮市の西宮神社に詣でて、恵比須大黒の御新像を戴いて帰り、また恵比須神像を画かしめて、これらを祀ったのがその起源で、以来百十年、連綿と引き継がれて今日に至っております。その後、毎月十日に例会を開き、大正13年には創立20周年を記念して、與賀神社境内艮(うしとら)の地に恵比須社の石祠を建立し、「毎年正月十日の初えびす祭り」と、七月十日の夏の両度の祭典を奉仕しています。即ち佐賀恵比須大明神は、兵庫西宮エビスの御分霊で佐賀えびす会の代表者が、毎年えびす祭をすましてのち、交替で本社詣りに行く習慣になっています。

2.恵比須大神とその御新徳について
エビス様は事代主之命(コトシロヌシノミコト)、蛭子之命、戎大明神、戎三郎(エビスサブロウ)、仏道では毘沙門などと各種の名前をもっていられます。事代主之命は、出雲大社に鎮ります大国主神の第一の御子神様にましまし、父神に協力されて国土の経営に当たられ、天照大神がその国土を天孫にお還しする様にとの御使を差し向けられた時、「この国は天神の御子に奉り給うべし」と、御父君に進言されてひたすら忠節を尽くされ忠考、正直、慈悲、知仁勇の神として島根県美保神社(旧官幣中社)に奉祀されました。後世七福神の信仰が盛んになるにつれて、エビス様と申し上げ、大黒様と並んで福徳開運商売繁昌の守護神と称えられました。
蛭子之命については、西宮神社では次のように伝えられています。海の彼方から数十艘の大船で、海の宝を満載して摂津国西宮に渡り来た神あり、地方の住民に海の宝を頒って、徳を施し海を領する神として、西宮に祀られ給うた。海の遠方から来臨されたが故に、エビス(外国)神と称え、後になって蛭子大神と尊称するようになったと。いずれにしても農漁商工業の繁昌、家内安全、交通安全など、総じて御神徳高い神様として、崇められております。

3.初恵比須大祭
皆様から御信仰いただいております恵比須神社では、一月十日の初恵比須祭が氏子、商家の有志で賑々しく行われ、大勢の崇敬者の皆様にご参拝いただいております。
初恵比須祭の特徴に打込み行事があります。開運の恵比須打込みについて説明します。
「エイ・エイ」と拍手を二回打ち「オー」と両手を上に挙げる。(二回続ける)三度目は特に力強く拍手三回「エイ・エイ・エイ」次に「オー」と両手を上に挙げる。精魂を打込み、満身みなぎる気迫をもって行います。
信者の皆様の納得の行く打込みで。本年の開運・幸運を力強く御祈願いただきまして、御神徳を授かられます様、お待ち申し上げております。

敬白

佐賀恵比須神社
宮司 徳久豊彦



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